ブロックチェーンによって管理されているシステムは、既存の銀行等のように中央での一括管理がされていません。

その代わりにユーザー同士の監視によって厳重に管理が行われているのですが、そのために重要な役割を担っているものの一つが ハッシュ です。

 

ハッシュ とは

アルファベットの画像

ハッシュ とは「暗号技術の1つ」です。

ハッシュ 関数と呼ばれる関数に1や11、111などの数値を入力すると、元の数値と全く違う法則性の無い決まった長さの値が出力される仕組みになっており、出力された値のことを ハッシュ 値と呼びます。一般的にはデータベースにパスワード等を保存する際に元のパスワードがわからないようパスワードを ハッシュ 値に変換してから保存することでデータベースの管理者や情報漏洩した際の外部の人にパスワードの漏洩を防ぐといった目的で使われる技術です。この ハッシュ 関数を用いて ハッシュ 値を生成するという方法が ハッシュ と呼ばれる技術となります。

 

この ハッシュ 関数で変換されて出力された数値は、元のデータの値が一文字しか違いがない場合でも長さが同じで全く異なる値として出力されるという特徴を持っています。

たとえば元の数値が「987654321」と「987654320」では差異は最後の一桁のみですが、ある ハッシュ 関数によって出力される値は前者が「BFE54CAA6D483CC3887DCE9D1B8EB91408F1EA7A」となり、後者が「71DF134CAE84B5E7B559CA0FF844D615E0CD9A1B」となり全く異なっていることがわかります

もちろん、同じ値を入力した場合の出力は何度やっても同じ ハッシュ 値が出力されます。つまり、元の値さえ知っていれば ハッシュ 値がその値から出力された値であるということを確かめられますが、関数を通して出力された ハッシュ 値だけを見ても、それらに法則性などは全くないため、さかのぼって元のデータを改ざんするなどということはほぼ不可能になっているというわけです。

 

ブロックチェーンと ハッシュ は密接に関連している

 仮想通貨 の画像

ブロックチェーンでは新しいブロックが追加される際に ハッシュ 値が使われています

たとえば 仮想通貨 ビットコイン の取引が世界中のどこかで行われたとします。

この場合、「AさんからBさんへ10 ビットコイン の送金が行われた」という記録がブロックチェーンに追加されるのですが、このような取引記録を過去から未来までずっと継続的に行っていて、その連続性を ハッシュ によって管理していますブロックチェーンにおいて一定量のデータの塊をブロックとしてつないでいく際、 ハッシュ を用いることによってそのブロックを繋ぐ順番が正しいことを証明し、更に過去のブロックの改ざんを困難にします。

仮想通貨 は日本円やアメリカドルのように国家レベルで管理をしている通貨ではありませんが、 仮想通貨 の取引というのは大事な資産の取引ですので、その取引の記録が改ざんされるというようなことがあってはなりません。現在はまだブロックチェーンの安全性に疑問を抱く人が多い状況ですが、従来の中央一括管理型のシステムでもシステムダウンなどの問題が0であったわけではなく、今後安全性が世に証明されれば、一気に普及が広まるかもしれないという期待がかかっていると考えられます。

 

ビットコイン でも重要な役割を担っている ハッシュ

 ビットコイン の画像

仮想通貨 の代表格である ビットコイン でも ハッシュ は重要な役割を果たしています。 ビットコイン では一般に マイニング と呼ばれる、ブロックチェーンの次につなぐブロックを決めるための計算に ハッシュ 関数を使っています。更に ビットコイン では ハッシュ 関数によって暗号化したデータをさらに ハッシュ 関数にかけることで二重に暗号化を行い、安全性を高めています。ブロックチェーンという単語が世に広まるきっかけを作ったと考えると、 ビットコイン が世の中に与えた反響はそれだけ大きかったと考えられます。

 

まとめ

従来にない強固でしかも管理コストの削減などメリットも多い管理手法ともなれば、今後世界中でこのような管理手法が様々な分野で使われていくことが予想されます

日本でも世界各国に追従する形で徐々に浸透していくと思われますが、どういった部門で使われていくのかなど、期待や楽しみも非常に多い技術です

世の中に初めてのものが登場すると最初は多くの人々は不安に感じるものですが、1990年代にインターネットが登場したときも最初は不安が先だったものでした。

しかしインターネットの普及は今更語るべきものではありません。

ブロックチェーンもインターネットと同様に世に広く浸透し、当たり前となる時代が来るかもしれません。