現在、物流業界は一つの転換点を迎えています。

オンラインショッピングやネットオークションなどの拡大や、グローバルな輸出入の増大はもちろん、事業者間、個人間の移送ニーズが増大しています。
こうした時代の流れとニーズに応え、より速く、より正確かつ安全に物流を行うことで、業界ではブロックチェーンの活用が注目を浴びています
そこで、ロジスティクスとブロックチェーンの活用事例と企業の取り組みについて紹介していきます。

 

物流に活用されるブロックチェーンの特徴

改ざんできない・高い透明性

グローバルな物流ニーズが増大し、配送には正確性・スピード・安全性が求められるようになりました。

オンラインショップの利用や実店舗でも便利な配送サービスを強化しており、ネットオークションやフリマアプリの利用やメルカリのようなCtoCでの利用ニーズも増しています。

そのような中で荷物の盗難や職務ネグレクト、損壊などの事故が一部で露呈しており、利用者の信頼回復、信用を維持していくうえでのシステム構築が求められています。
ブロックチェーン技術によってすべての荷物の動きを管理できるようになれば、荷主や一事業者にとどまらず、すべての事業者間であらゆる監視の目が行き届くようになります。

故意による事故の未然防止に繋がり、災害やトラブルで遅延や紛失が生じた際もスムーズな対応が可能となります。

 

物流の取引履歴をブロックチェーンに記録

物流業界では人手不足や人件費の上昇により、ニーズに応えられず配送の遅延が生じるなどの問題が発生しています。

そのため、料金の値上げに踏み切る必要が出たり、ライバル会社との配送スピードや、利便性の高いサービス提供などの競争が繰り広げられています。
あらゆる事業者の取引履歴を確認できれば、どの事業者に依頼すればより速く届き、より低コストで運べるのかを選択することが可能となります。

また、需給バランスや抱えている荷物の状態なども確認できるようになり、事業者選択の優位性や低コスト化が実現できます。

結果的に、事業者にとっても最大量を最大限に最適に運べるようになります。

 

活用事例

株式会社PAL×ソラミツ株式会社

物流センターでは日々変動する在庫やオンラインショップをはじめとする多店舗展開により瞬間的に変動し続ける在庫管理に手を焼いています。
膨大なシステム入力作業の手間がかかるとともに処理の間違いにより、実際の在庫とシステム上の在庫データにタイムラグや数の齟齬が起こるリスクを抱えているのです。
月に一度などのスパンで多くの人材を投入して棚卸しをして初めて在庫の差異が明らかになり、販売機会のロスや数億円規模の損失計上が起こるケースも少なくありません。
株式会社PALとソラミツ株式会社が共同して開発した物流に応用できるブロックチェーンシステムを導入することで、瞬時かつ正確なリアルタイムの在庫管理ができるようになります。
特有の分散技術により、情報改ざんリスクも回避できるため、より正確で信頼性の高いシステムの構築ができます。
所有権移転に伴う決済もチェーン上にてデジタル通貨で実施可能なので、決済の迅速化や簡素化も期待できます。

 

Fedex

Fedexでは、物流における様々なアクシデントを解決するために、データ格納において、新技術を用いた先行プログラムの運用をスタートさせています。
顧客への商品の配送と受取の際に生じる事故の発生リスクを抑えることを目的に、永久的に元帳側で必要なデータを瞬時に特定することを目指しています。
さらに現状では1日に何百万件ものデータの記録をアナログで行ってきた物流業界に変革を起こし、リアルタイムで荷物がどこにあるのかを公開管理できるシステムの構築により、人件費等コスト削減が実現できます。
また、顧客料金への還元し、スムーズで安心の物流が実現されます。
現在このようなシステムの構築に向けてプロジェクトをスタートさせるところです。
荷物の配送途中の明確化や管理に適用できるのはもちろんのこと、法人顧客の受取前後においても、より効率的で正確かつ迅速な荷物追跡が可能となり、これによりいっそう顧客の信頼性を高め、ライバル社より優位に立ち、より満足できるサービスの提供が可能だと期待がされています。

 

まとめ

ブロックチェーン技術の物流業界への応用は他業種よりも早く、導入をスタートした事業者が登場しています。
荷主である事業者や消費者のニーズに応え、働いている人材もより快適でスムーズに働けるよう、物流の新たなシステム構築に期待が高まっている状況です。
在庫の差異が生じるリスクの回避や、物流事故の防止を通じてより物流業界への信頼性を高めることが期待できます。
透明性が高く安心の物流が展開されるためにも、今後の技術活用に期待です。