ここ数年で劇的に進化を遂げた 仮想通貨 は現実世界にも進出しようとしてきています。

あまりに流れが速すぎるためついていけない、と言う人もいるでしょう。

 

仮想通貨 業界は最新技術が惜しげもなく使われているところですから、耳慣れない単語に出くわすことも少なくありません。

 

仮想通貨 を語る上で欠かせない用語として、非中央集権的という言葉がよく使われます。
一体 仮想通貨 においてこの言葉はどういう事柄を指すのでしょうか?

 

中央集権:一か所に権力が集中している状態

まずは中央集権について説明していこうと思いますが、これは昔学校で習ったことのある言葉であると気づいた人も多いのではないでしょうか。
たとえばある国の中心を統べる王様がいて、家臣や民衆は彼の命令に従わなければならない状況を中央に権力が集まっている、と表現することが多いです。


これと同じように現実で使われている通貨のほとんどは一つの権力が価値を保証しているものです。
お金は大抵の国々で政府が発行しています。
お札などはそれだけではただの紙切れですから、この紙にはちゃんと価値がありますよ、と保証されなければいけません。
お金を発行している国の経済が安定していれば通貨の価値は一定のままですが、場合によってはその信頼が揺らぐことがあり得ます。
たとえば恐慌などによって経済がダメになってしまえば、通貨の価値もなくなってしまいます

このように一か所に権力が集中していることは、一方でお金を使う人々が苦労することなくお金を使い続けられるというメリットもありますが、一方でそれを保証している政府がなくなってしまえばお金が使えなくなってしまう、というデメリットがあるのです。

 

非中央集権:権力が分散していること

現実のお金に潜むリスクをどうにかできないかと考えた末に生まれたのが 仮想通貨 です。
仮想通貨非中央集権的なシステムが取られています。
現実の通貨は一つの政府が発行するものでしたが、 仮想通貨 は特定の発行所というものが存在しません
一度運営が始まれば、通過の使用者がいる限り、誰かの意志とは関係なく市場に広がり続けます。
とはいえ、それでは価値が保証されませんから、なんらかの対策が練られなくてはいけません。

 

そこで 仮想通貨 の開発者たちはブロックチェーンというシステムを発明しました。
ブロックチェーンとは簡単に言えばお金の移動履歴を書き込んでいくシステムのことです。

履歴を遡ることでそのお金がシステムによって正式に発効されたものであることがわかり、不正なお金の流通を防ぐことができます。

また、発行ペースを制限することによって通貨に希少価値を持たせることができます。

システムは誰かの意志に関係なく市場に広がっているため、ある日突然 仮想通貨 が使えなくなるということも起こり得なくなります。

このように 仮想通貨権力を一つにまとめず、分散させて取引を成り立たせる点で画期的な発明となったのでした。

 

取引所は中央集権的?それとも分散型?

取引所は必ずしも 仮想通貨 の理念に則っているとは言えない?

 

仮想通貨設計図が誰でも見られるようになっている、いわゆるオープンソース化されているものなので誰もが作れるようになっています。
それゆえこれまで多くの種類の 仮想通貨 が作られてきたのですが、大抵の 仮想通貨 は上記のような権力を分散させるシステムによって成り立っています。

しかしながら、ここで気を付けなければいけないことがあります。
使っている 仮想通貨 が権力を分散させるためのものだからといって、それを取り扱っている取引所もまたそれに則っているわけではない、ということです。
現在 仮想通貨 利用者のほとんどは取引所に一旦通貨を預けなければ取引できない状況にあります。

確かにその方が取引しやすいのは事実ですが、一方で取引所がハッキングされてしまったら利用者の預けている 仮想通貨 が抜き取られてしまう、ということも起こりかねません。
実際、2018年に起きたコインチェックの事件はその一例でした。

 

仮想通貨 の理念を受け継いでいる取引所もある?

こうしたリスクがあるとなると利用者としてはブロックチェーンのメリットを活かした取引所を使いたくなるところです。

残念ながら日本にはまだありませんが、海外にはいくつかの分散型取引所と呼ばれる取引所に通貨を預けること無く、ユーザー同士が取引を行える取引所が存在します。
たとえば有名な 仮想通貨 である イーサリアム の仕組みを利用してできているイーサデルタという取引所がその一つです。
まだまだできたばかりのものであるため、手数料がかかってしまったり、出来高が少なくなったりといったデメリットもあるのですが、安全性においては確かなものが期待できます。

 

まとめ

最初に述べた通り 仮想通貨 は現実の通貨の対抗軸として作り出されたものです。
この当初の理念が支持されたからこそ 仮想通貨 は今日の規模にまで成長できたのでした。
こうした背景から考えれば非中央集権的なシステムを維持していくことこそが 仮想通貨 の価値を高めていくと言えるでしょう。
現実の社会も中央集権的なありかたを改めようとしている中で、 仮想通貨 の理念をどれだけ守れるかどうかも大切なことになってきます。