世界最大の食品会社Nestleがブロックチェーンを使ってサプライチェーンを追跡するパイロットプログラムを発表しました。
これはブロックチェーンのプラットフォームであるOpenSCと提携し開発した独立した分散台帳システムであり、現在Nestleが継続的に参加しているIBM Food Trustのブロックチェーンプロジェクトとは別のものであるといいます。
同社担当者はこのプロジェクトの目的を、独立して検証可能なデータを同社の消費者に提供することで、市場を透明性のあるものにすること、食品の安全性や品質管理の向上を図ることだと語りました。まずはニュージーランドの農場から中東のネスレ施設までを対象に牛乳の生産状況を追跡し、その後アメリカでのパーム油の生産にも拡大する予定です。
生産されてから自分の手に届くまで、消費者が見える情報がより多くなることでより安心して食を楽しめることの実現は近いでしょう。