アメリカ、バーモント州最大の電力会社であるGreen Mountain PowerとブロックチェーンスタートアップLO3は、太陽光パネルを設置した住宅所有者が余剰電力を電力会社が供給する事業者に販売できるようにするパイロットプロジェクトを共同で立ち上げました。
このプラットフォームによりこの州の住宅では、自宅で発電した余剰再生可能エネルギーを企業に販売することが可能になります。
バーモント・グリーン(Vermont Green)と呼ばれるこのプロジェクトは、50の企業と150の家庭をカバーすることを目標に、12月に開始を予定しています。2社は、このプログラムにより年間約500MWhの取引が行われると予想しています。
LO3とGreen Mountain Powerは、地域のエネルギー市場を発展させることを目指しています。プラットフォームは地域の電力取引のための「背骨」を確立し、電力貯蔵、電気自動車の充電器などの技術をより身近にすることが目標であるといいます。
LO3は2月に日本の総合商社丸紅と提携を結び、ブロックチェーンを利用したエネルギープラットフォームに選ばれたほか、7月に大手石油・ガス会社シェルからも出資を受けていました。今後エネルギーの新たな活用を模索する企業として、さらに注目を集めることは間違いありません。